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大学入学共通テストとは?

2021年度入試から、センター試験に代わって、大学入学共通テストが始まります。

1月29日(水)、大学入試センターが大学入学共通テストの問題作成方針・出題教科・科目の出題方法等を再公表しました。

大学入学共通テストについては、民間検定を利用する英語成績提供システムや国語と数学の記述式問題導入が見送りになり、入試改革の2本柱を失ったことで、センター試験と何が変わるのかよくわからない方が多いのではないかと思います。

このほど発表で、国語の試験時間は当初公表されていた100分から、センター試験と同様の80分に変更されました。一方、数学Ⅰ・ⅠAの試験時間は、記述式は見送りになりましたが、当初の予定通り70分となりセンター試験より10分長い試験時間が設定されます。また、英語の配点については、リーディングとリスニングが100点ずつになり、こちらも変更はありませんでした。リスニングでは、音声は1回読みと2回読みで問題が構成される予定です。

2021年度大学入学共通テスト 出題科目・配点等

問題作成の方針では、新たな出題形式として、連動型問題(連続する複数の問いにおいて、前問の答えとその後の問いの答えを組み合わせて解答させ、正答となる組み合わせが複数ある形式)や、教科書等で扱われていない資料等も扱うことについては、そのまま出題の可能性が残されました。その他、「どのように学ぶか」を踏まえた場面設定の問題が、これまでのセンター試験以上に出題されると思われます。

今年のセンター試験では、来年から始まる大学入学共通テストを意識したと思われる、読解力を要する問題や対話形式の出題、身近なテーマからの出題、また文章や図表など複数の素材から読み取り考察する出題が、昨年に引き続き複数の科目で見られました。数学ⅠAや物理では新しい出題形式も見られ、戸惑った受験生も多いと聞いています。

現高2生をはじめとする来年の受験生は、共通テスト型の問題に早い時期から慣れておくことが大切です。

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