予備校通信ブログ

完全習得タイム

今年度から新たに、通常の授業に加え、授業で学んだことの理解を促し、確実に定着させるための完全習得タイムという時間が設けられました。黒板を使ったいわゆる授業形式ではなく、生徒自身が手を動かして問題に取り組む時間です。

教科ごとのレベルや理解度に合わせ、授業と連動した課題にそれぞれが取り組み、アウトプットの機会を増やすことで生徒自身が「つまずき」に気づき、それを次の学習に生かすための時間です。また、比較的少人数のクラス分けをしてあり、それぞれのクラスに講師がつき、問題演習の様子を見ながらひとりひとりに対してアドバイスを行うこともあります。もちろん、わからないことがあればその時間に質問することもできます!

また、習得度確認シートという用紙を毎回記入してもらっています。各問題について「○…理解できた」「△…要復習など」にわけて習得度を書き込み、さらに「振り返り」には、理解できたことやつまずいたことなどを言葉にして書き出すことで、苦手やできるようになったことに気がつくことができます。

習得度確認シートには、講師の記入欄もあり、必要に応じてコメントを返しています。ある日の英語の完全習得タイムでは、「指示語の訳出がうまくできていなかった」という生徒に、講師が「指示語は文全体の中でも訳出する順番によっても異なります。時に訳出しないで省略するなどトータル的な配慮が必要です」とポイントを説明していました。生徒によっては、職員室に来て質問をすることや、勉強に関するちょっとした相談をすることは、ハードルが高く感じることもあると思いますが、この習得度確認シートを通して、より一人ひとりの「つまずき」にちょっとしたアドバイスを送れるので役立っています。

通常の授業スタイルとは一線を画すこの完全習得タイムを、生徒・講師が互いにフル活用していけば、一人ひとりにあったアドバイスができ、学力を伸ばす良い機会になるでしょう 😉

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